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スウェーデン選挙スペシャル

Category : Sweden
スウェーデンで19日の日曜日に、地方、国政一斉選挙があったことは前にも書きましたが、ここで結果についても触れたいと思います。
結果と言っても、まだ海外からの票や、期日前投票の開票が続いているので、最終的な投票結果は待たれるところですが、今の段階では、穏健党を中心とした右派連立(穏健、中央、自由、キリスト民主党)が49.3%でなんと過半数割れ、社会民主党が中心の左派連立(社会民主、左、環境党)は43.7%で政権奪回できないどころか、スウェーデン最大の社会民主党においては、4年前の選挙に比べて4.4%も票を落としてしまいました。
ここで何かがおかしいことに気付いた人は素敵です。
そうです。残りの票の行方です。その行方が今回スウェーデンの国全体に衝撃を与えたのでした。それは、差別主義とメディアから”ボイコットされてきた”(党本人による)極右のスウェーデン民主党が何と全体の5.7%の票を集めて、国会入りしてことです。
それによって、今スウェーデンの政治は大変なことになっています。

国会で法案などの議決をするには全体の過半数の一致が必要なのですが、つまり右派は自分たちだけでは政権を保持できないので、どこかの党に協力を得なければならないことになります。

開票速報を見ていたとき、国民の間では、まさかスウェーデン民主党が政治決定に影響を及ぼすのでは...という最悪のシナリオが頭をよぎったのですが、穏健党の党首であり、総理大臣のフレドリックさん(*元テニスプロ、アンドレ・アガシ似)は、スウェーデン民主党にだけは、私たちの国の行方に影響を受けさせないと、協力を仰ぐ意思をきっぱりと否定したのでした。

そこで右派に残された選択肢、この現状において、最も”まとも”な策は、左派と連立を組みながらも、社会民主党や左党よりはまだ、リベラルな環境党に協力を仰ぐというものです。
環境党は今回、エコ意識の高いスウェーデン国民の心を見事に動かし、4年前に比べて2%も票をのばして7.2%を獲得、現在では社会民主、穏健に続いて三番目に大きな党となっています。

もしこれが日本であれば、政治決定に関われるチャーンス!と、イデオロギーの違いを超えて、快くオファーを受けるところでありましょうが、環境党の美人党首、マリアは渋ってるのであります。
昨日のニュースや政治討論を見ていると、「右派は、環境党のみならず、社会民主党と左党も呼び合わせ、7党で協議を行うべき」の一点張りでした。ここで注目すべきは、彼女が”7党”と表現しているあたりから、これは既成の7党VSスウェーデン民主党と、政治の構図がややおかしくなっているところと、環境党は、支持を急激に落とした社会民主党の唯一の救世主なので、その手前、簡単には右派に協力できないというところです。
つまり、環境党は、スウェーデン政治の、キーパーソンならぬ、キーパーティーなのであります。
この政治の行方がどうなるかはまだわからないので、楽しみに見守っていくとして、例の、スウェーデン民主党の思わぬ(?)大進撃に、スウェーデン国民はショックを受けています。
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写真は、スウェーデン民主党、政界入り反対のデモンストレーションに集まった人たち。(ストックホルムで。なんと17歳の女子高生がフェイスブックで呼びかけてこれだけの人が集まった。)

ここで、だから、スウェーデン民主党っていったい全体どんな党なのという疑問にできるだけ答えたいと思います。
彼らの最大のマニフェストは、「スウェーデンへの移民を90%減らして、単一民族国家を目指す」というもので、特にイスラム教を敵にしていて、移民を排除することで、犯罪も減り、国の予算も増え、安定した将来を築くことができると訴え、特に移民の多いスウェーデンの南で多く票を集めています。
しかし、スウェーデン人が差別主義化してきたかというと、必ずしもそうではなく、党に一票を投じた人の多くが、自分の生活や、国の政治に不満を持っていて、そのはけ口に投票したか、彼らの安易なレトリックに惹かれてしまったに過ぎません。投票した人の中では、今更、しまった、まさかこんなことになるとは...と思っているが多いと思います。
そもそも、スウェーデン民主党に投票したなんて、大きな声で言えるひとはほとんどいません。
「差別主義者」という言葉は、とても強い言葉です。そんなレッテルを貼られては、せまいスウェーデンでなかなか生きていけません...。これはこれで問題ですが、スウェーデン民主党員は常に、党を嫌う人たちからの暴力の危険にさらされています。(こうした度を過ぎた弾圧が、逆に民主的ではないという批判が今話題になっています。)

ただ、ここではっきりしておきたいのは、移民問題を取り上げることと、差別をすることとは全く異なるということです。スウェーデン民主党は、確かにネオナチ、白人至上主義の陰がいまだちらちら見えますが、移民政策は国全体の関心事であり、差別だと、一言で片付けられる話ではなく、問題提起されるべきです。スウェーデンでは、スウェーデン民主党の存在は議論されてきましたが、移民政策についてはこれといって深く議論されてきませんでした。むしろちょっとタブー扱いです。移民を受け入れる良い点と、改善されるべき点をしっかり議論することで、偏見もなくすことができ、スウェーデン民主党の、倫理的のみならず、政策的問題点もしっかり浮き彫りになると思います。

私が思うに、スウェーデン人のいいところというより、スウェーデン人国民を特徴づけると、他国の文化に理解があり、助けを必要とする人には優しくて大きな手を差し伸べる、素敵な心を持っているということに尽きます。その”スウェーデン人らしさ”がなければ、どんなに髪の毛が金髪であろうと、スウェーデン人ではなくなってしまうと思います。つまり、スウェーデン民主党を支持するということは、スウェーデン単一民族を目指すどころか、この素敵なスウェーデン人らしさ逆に失う方向に持っていく恐れがあるということなのだと、私は今回深く思ったのでした。。
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試験とロビン

Category : diary
毎晩、夜遊んで帰ってきてご機嫌な旦那さんからスカイプがあります。
色々大変なこともあるけど、日本が楽しくてしょうがないみたいで、それを聞いてると、彼には早くこっちに戻ってきてもらって、地獄の学生生活を味あわせてあげたい気分になってきます。

今学期は私にとって本当に地獄で、3週間ごとに試験があり、それにパスしないと先に進めないという、「えーそんなの無理無理」みたいなシステムになっています。
金曜日に最初の試験があったのですが、問題がどんどん数学化してきている感があります。
すなわち、法律の知識を詰め込むだけでは限界があり、それ以上のセンスが必要といった感じです。
ルールを知っていて適用するのは当たり前、それ以上に、現実と照らし合わせて動機付け、いかに自分の考える論理的な回答を試験官に納得させるかにつきると、今回試験を受けて思いました。
試験官を納得させる回答を書いた自信はありませんが、これ以上の回答を書ける自信も今のところありません。
つまりこれは、私が高校のときに味わった数学の壁のようなものだね、と思いました。
わずかな違いと希望は、前者は社会的経験と、知識を積むことでよくなる可能性があるということでしょうか。
数学は無理です。
高校のときに、友達の奈美ちゃんの家で付きっきりで教えてもらって、ようやく納得して家に帰ってきたら、もう教えてもらったことが思い出せないという、これ以上自分に失望したことはないよというトラウマさえあります。

あー、いっきに私の愚痴を書いたところで、試験から帰ってきて、気分を換えようとiTuneで買ったロビンの曲をどうぞ!





選挙日

Category : Sweden
今日はスウェーデンの四年に一度の地方、国政一斉選挙の投票日ですが、まだ選挙権のない私もしかし、その動向を興味深く追っています。
今晩は友人と家で食事をしながら、選挙結果の速報を見る予定です。

今回の選挙は、この4年間政権を取ってきた穏健党(保守党)を代表とする右派連立と、四年前まで二度の政権交代を除けば半世紀以上政権を担ってきた、社会民主党を代表とする左派連立が接戦を展開していて、世論調査では右派連立が左派を5%前後上回っていますが、夏の参院選のように、最後までどうなるかわかりません。

選挙の詳しい内容はこちらのブログを参照→スウェーデンの今 (ヨーテボリ大学経済学部博士課程に席をおく、佐藤さんのブログです)

しょっぱな”選挙の動向を興味深く追っている”とかなんとか言っちゃって、しかし、金曜日にさっそく試験があったので勉強に忙しく、あまりテレビで政見番組を見る余裕はなかったのですが、たまにテレビをつけて党首討論がやっていたりすると、まず私は、「スウェーデン人はなんて幸せなんだろう、こんなに必死になって国民のことを考えてくれる人がいて!」と感動します。特に今回の選挙は、国の教育の在り方(特に高校以下の義務教育について)が選挙の大きな焦点になっているので、将来の国の在り方を左右する子供の教育について考えるのは当たり前のことではあるけれど、こんなに必死になって教育について議論している日本の政治家を私は見たことがないので、素直に感心します。

国民の投票率も前回2006年の選挙が82%、今回も国民の関心が非常に高いので、前回の投票率を上回る可能性も十分あるそうです。
そういえば、私のクラスメートも何人か地方選挙に立候補しています。
クリーンで熱い政治家によって生まれるこの政治への関心の高さ、それによって保たれる国民による厳しい政治に対する監視の目、このいい循環を日本はまず福祉国家政策より先に学ぶべきだと思ってしまいます。



プロフィール

おった

Author:おった
今年の頭に学生結婚を果たしました。その直後、旦那さんは日本へ1年間の留学へ。極地スウェーデンに残された日本人妻はしかし、将来生計をたてるべく、日々学業に励んでいます。
8月21日に青山でささやかな披露宴を開き、皆さんに祝ってもらってようやく夫婦の実感が湧いてきました。

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