中学校でバスケ部だったとき、試合の前に部員全員で手紙交換をするという伝統がありました。時期によって先輩と後輩の両方に書かなければならないときがあり、これは結構大変でした。内容がかぶらないように配慮し、まず、「先輩はいつもとてもおもしろくて...」と、まず個人的な性格から書き始め、「○○先輩のポストプレイは素晴らしい」とバスケっぽいことを書き、最後に「私はディフェンスとリバウンドを頑張ります」と自分の目標を書いたりしました。試合のとき以外にも、先輩が引退するときなどに手紙交換をします。先輩からの手紙には必ず格言みたいなのが書いてあって、特に心に響くものは引き出しの一番上に取っておいたりしました。今考えると、中学生って色々人生深く考えてるものだなぁと感心します。
部員以外にも、中学生の頃は先生からもたくさん手紙をもらいました。これはもう、格言の嵐ですが、今でも常に考えさせられたり、支えになっています。
と、長い前置きはさておき、スウェーデンですごく親しくしてもらって、お世話になっているご夫妻が、あと一週間足らずで日本に帰国されることになりました。
そして昨日、ご夫妻から手紙と、私とポールがえらく惚れてた家のスリッパが届きました。
奥さんの手紙には、また、素晴らしく感動的なことが書いてあり、一生私の心に残るのだろうなと思います。
部活の先輩の引退もそうですが、旅立ちのときに書かれる手紙は特に、今までその土地で得た経験やら教訓が詰め込まれてて、すごく心に響きます。その言葉を糧に、残された私達はまた新たに頑張れるんだろうなという気がします。
人生の先輩のご夫妻に向かって「旅立ち」とは失礼ですが、新しい土地で再び素敵な出会いや生活を送られることを心から願っています。